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Solitude lonel

第7章 学校

「ふわ…」

制服が届いてから数日が経過し、
私は今日から学校だった。

この数日の間、ゆっくりのったり起きていた私は、久々に早く起きたため、少し眠かった。

あくびをしながら一階に降りると
四人は珍しく揃っていた。
奏さんはいない。
この数日で分かったが奏さんはほとんどこの家にいない。
男四人のなかに私を放り込むのもすごい話だ。


「あ、日和ちゃんー♪おはよー」
真っ先に声をかけてきたのは陽向くん。

「あ…お、はよ…っ」
次に声をかけてきたのは芙優くん。

奥のテーブルでは凛くんが手をふっている。

私は
「芙優くん、おはよ」
とだけいった。
今のところ、ここで信じられるのは芙優くんだけだ、うん。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

食事を食べ終わって、制服に着替えると、ゆっくり深呼吸をした。

そして芙優くんの部屋を訪れた。

コンコンコン。
ノックをして、

「準備できたよー」
と、言う。
しばらくすると
「あっ、ほんと…?僕も今、終わ、ったよ。」
「うん」
「じゃあ…初日だ、し。早めに…出る?」
「えっ、迷惑じやないなら…」
「迷惑、じゃないよ。じゃあ、早めに出よっか。」

そして私たち二人は玄関に向かった。
私は芙優くんと学校までの道を教えてもらう約束をしたのだ。

玄関まで着くと、リビングから声が聞こえた。
「あれー?芙優、もう行くのか?」
この声は多分凛くん。
「あ、うん…。日和ちゃんに道、教えてあげるの」
「え!?まじかよ!?俺も誘えよ…」
「ごめん…」

「……芙優くん、行かないの?」
靴を履き終えた私がいう。

「わっ!ごめ、ん…なさい」
「あ、怒ってないからね!?泣かないで!?」
今にも泣きそうな芙優くんを見ていう。

そして家を出て、あるきだした。



「芙優くんって凛くんと仲良いの?」
「え…?どうして…?」
「や、さっきの玄関で会話聞いてたんだけど、なんか芙優くん私といるときより自然体っていうか…」
「そう、かなぁ…?でもあの三人の中だったら凛が話しやすいな…」
「…ふーん?」
なんて、世間話をしながら学校に向かった。








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