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Solitude lonel

第7章 学校

※学校到着後※

「えっと…荒垣 日和って言います…。よければよろしくお願いしますっ」

黒板の前で自分の自己紹介をする。
クラスの視線がほとんど私に注がれる。
うわぁ…やだ…恥ずか死っ!

「はい、じゃあ、荒垣さんはそこの席に座ってください~」
先生がひとつの机を指差す。
私は「はい」とつげるとその席に向かう。

隣の席ではスゥスゥと寝息をたてて男の子が寝ていた。
うつ向いていて顔は見えないが、多分かっこよさげな子だった。

しかしここで寝られたのはさすがにムカついた。私が前で恥ずかしさこらえて自己紹介したのに…っ!!こいつ…見てなかったな…!!

バシン!!

…あ。

つい出来心で頭を叩いてしまった。
回りは気づいていなかったが叩かれた本人が気づかないなんてことはなく、ムクッと起き上がった。

(わ…キレイ…)
素直にそう思った。

その子は眼鏡をかけていて、顔も小さく……ってそんなこといってる場合じゃねーよ!!

「ご、ごめんなさいっ!!」

私は慌てて謝った。
そして男の子が乱れた髪を整えながらこちらをむく。

「ん……寝てしまっていたのか…俺は…。……あ、起こしてくれてありが…」
お礼を言われかけたその時、彼の口が固まった。

そして

「日和…?」

といった。

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