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Solitude lonel

第7章 学校

『あ…っ…やぁ…い、っちゃ…』
そんな声が保健室の中から聞こえる。

「…この声って…」
私が呟くと、忍くんが振り向いた。
忍くんは顔を真っ赤にさせていて、耳を指で塞いでいた。
そして口パクで『どうしましょう』と言っている。

ここに居るのがまずいきがして、私は忍くんの手を掴み、走ろうとした。

しかし。



勢い余って転んでしまった。
腕を掴んだまんま。

結果、私が忍くんに押し倒されている感じになっていた。

「あ…っ、ご、ごめん」
そういって忍くんが起き上がろうとした瞬間…

ガラッと保健室の扉があいて、女子生徒が慌てて出ていった。
顔は…見えなかった。

そしてその奥から…







「凛…くん?」




そこにいたのは…
凛くん、だった。

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