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Solitude lonel

第1章 やけに長い一日

バタン、と男の子が扉を閉めて私と女の人、二人きりになる。

「まずは自己紹介ね?私は東城奏。聞いたことないかしら?」
「な、ないです。」
「え?それほんと?まじかぁ……まぁいいわ。あなたは?」
「あ、えと私は七瀬川日和、です」
「そう、日和ちゃん。あなたはなんであんなとこで倒れてたの?」

私はそれまでの出来事を全部打ち明けた。

「そう……辛かったでしょう?…………でももう大丈夫!あなたは、今日からここに住みなさい!」
「え……?」
「嫌?」
「嫌じゃないです!嫌じゃないですけど…………その、迷惑じゃありません?」
「全然!むしろ大歓迎よ!!
お金のことなら心配ないわ!私、こーみえても結構有名な女優でね!」
「えと、はい」
最後のは聞いてないのに自慢のような形で言われたので反応しづらかったけど。
それでもここに住むのはやっぱり気が引ける。


だって、怪しいんだもん……。

私なんかを助けて得なんてある筈ない。


断れ、断れ私!


「それじゃあ、お願いします」

…………あれ?


私、今なんて言った!?
あれ!?あれ!?あれ!?

私が慌てていると奏さんは満足そうに私の頭を撫でた。
「うっわきもないわ」
「!?」
撫でた瞬間外から声が聞こえた。
それはさっきの男の子かとおもったが違うようで逆方向から聞こえた。
振り返ると、
金髪で切れ長の目をした、イケメンの男の子がたっていた。

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