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Solitude lonel

第1章 やけに長い一日

「ん……?」
目を覚ました時、一番最初に目に入ったのは、真っ白な天井だった。

私が寝たのは公園。

てことは、てことはだよ!?

「私死んだのか…」
いや信じられないけど。
でも多分、きっとそう。
私は死んだのだ。

「なんか天国って思ってたより、地味、だなぁ」
「ブッハ!!」
「!?」
「あっはっは君、おもしろいね……最っ高。」
クスクスとわらう可愛らしい、天使みたいな男の子。
私が「え…?」という顔をしているとその子は
「あぁ、ごめんね?ちょっと面白くって……ふふっ。残念ながらここは天国でもないし、君も死んでないよ」
それだけ言うとまた男の子は笑い出した。


「ふ…ふふっ……あいて!?」
「陽向!アンタねぇ…」
「うげ。クソババア……。」
「あ?捨てられたアンタを拾ってあげた私に向かってそれ?」
「それはそれ。これはこれ。」
「おい……。あ、そう言えば起きたのね?大丈夫?」
「ひゃ!?」

突然話を降られて驚くと男の子はまた笑い出した。

男の子がクソババア、と呼んでた人はクソババアの欠片もない、めちゃくちゃ美しい人だった。
そのこともあって私はたじろぐ。

「あなた、公園で倒れてたのよ。大丈夫なの?」
「え…っとその…はい。」
……ん?
倒れてた私がなんでこんなところに?

「あの、わたし……」
「あんまりにも寒そうで連れて帰ってきたのよ」
…………。
「ふへぇ!?え、あの、え!?えと、ありがとうございます!!」

一瞬のことで頭が追いつかなかった。

「いいのよ、別に。ね、あなた、どーしてあんなとこで倒れてたの?」

「それは……」

「あ、ちょっとまって。陽向、一回出て。二人きりで話したいこともあるから。」
「えー?!僕も聞きたいー!!」
「出なさい」
「……はい」

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