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「だって、冗談でしょ?」

第6章 「本当に好きな人とするキスって」

「学食に新メニューがでてましたよ…っと」

メールを送信する。

今頃、バイトから帰って部屋にいる頃だろうか。

紗和さんの部屋って、どんなだろう。

ヌイグルミとかあって、オレンジ色?

パジャマ派かな…

「可愛いんだろうなぁ…」

風呂上り、濡れた髪を拭きながら照れたように笑う紗和さんを妄想する。






…うん。
可愛すぎる。





「可愛いな、ちくしょう」

枕にパンチ。

「紗和さん…」

そのまま枕を掴んで、紗和さんに見立てる。

「紗和さん…好きだよ」

優しくキス。

布の感触を、頑張って紗和さんの感触に置き換える。

ふにふにしてて、甘くて、気持ちのいいキスだったなぁ…

枕を離し、目を閉じる。

「本当に好きな人とするキスって、あんなに気持ちがいいんだな…」

そう呟いた時、スマホがメールの受信を告げた。

「紗和さんっ!?」

飛び起きてスマホを確認する。

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