冴えかえりつつ 恋
第11章 親友以上、恋人未満
「腹が減った、昼飯にしようぜ」
圭一の提案で、4人は大通りのバーガーショップに入った。
圭一はさっさと2階の席を取り皆が揃うのを空腹をこらえて待っていた。
「腹減った、おチビさん遅いぞ」
泰弘と席に着き、遥暉たちを待った。
「上出君が付いているからすぐに来るよ」
「お待たせしました」
やっと2人が席に着き、皆、「いただきます」と元気に食べ始めた。
しばらく黙々と食べていたが、2つ目のハンバーガーを食べ終えひと心地ついた山口はジュースを飲みながら遥暉に尋ねた。
「丸山君は、友達とこういうとこに来たりしないのか?」
「はい、あまり・・・」
遥暉は1つ目のハンバーガーを半分ほど食べたところで、答えながら更に包装紙を少しめくっている。
ーー上品というのか、オットリしているというのか、思わず守ってやりたくなるそういう雰囲気は泰弘に似ているかな。
しかし、このジャンクフードが似合わないオーラは・・・。
「まさか『コンビニのおにぎりのフィルムの外し方がわからない。』とか?」
圭一が冗談半分に続けると、遥暉は真っ赤になって俯いた。
先日泰弘と上出と3人で近所の公園で初めてコンビニのおにぎりを食べたときに教えてもらったばかりだった。
圭一の提案で、4人は大通りのバーガーショップに入った。
圭一はさっさと2階の席を取り皆が揃うのを空腹をこらえて待っていた。
「腹減った、おチビさん遅いぞ」
泰弘と席に着き、遥暉たちを待った。
「上出君が付いているからすぐに来るよ」
「お待たせしました」
やっと2人が席に着き、皆、「いただきます」と元気に食べ始めた。
しばらく黙々と食べていたが、2つ目のハンバーガーを食べ終えひと心地ついた山口はジュースを飲みながら遥暉に尋ねた。
「丸山君は、友達とこういうとこに来たりしないのか?」
「はい、あまり・・・」
遥暉は1つ目のハンバーガーを半分ほど食べたところで、答えながら更に包装紙を少しめくっている。
ーー上品というのか、オットリしているというのか、思わず守ってやりたくなるそういう雰囲気は泰弘に似ているかな。
しかし、このジャンクフードが似合わないオーラは・・・。
「まさか『コンビニのおにぎりのフィルムの外し方がわからない。』とか?」
圭一が冗談半分に続けると、遥暉は真っ赤になって俯いた。
先日泰弘と上出と3人で近所の公園で初めてコンビニのおにぎりを食べたときに教えてもらったばかりだった。