冴えかえりつつ 恋
第12章 犬養邸で
細いが筋肉が薄くついた均整のとれた綺麗な体つきに、圭一と泰弘は感嘆した。
「なんですか」
遥暉が二人の視線に気づいて、ベルトを外す手をとめた。
「あっ、いや、スタイルもいい…なぁ、って…」
泰弘がしどろもどろ答えると、遥暉は恥ずかしげに体を縮めた。
「あんまり見ないでください。筋肉なくてカッコ悪いから」
「その辺の女子が嫉妬するくらいの色白。血管がくっきり見えてるぞ」
「・・・・」
圭一の言葉に振り返った上出と目があった遥暉は、プールで首筋をなでられたことを思い出し真っ赤になって目をそらした。
「肉体美なら上出先輩でしょ!体脂肪8%だそうです!」
顔をそむけたまま遥暉の指差した先には、ミケランジェロの彫刻のような肉体が・・・。
上出は三人を一瞥すると、さっさと腰タオル姿で浴室へ歩いていく。
「芸術的だ」
「上出の全裸が見たい」
圭一も中学から5年間バドミントン部で鍛えて体には自信があったが、さすがに水泳部で鍛えた上出の全身にみっちりついた筋肉に、見惚れて呟いた。
――俺があの体だったら、タオルなんてしない。
ふふん、自信がないとか?
遥暉も腰タオルをして、脱いだものを軽く畳み浴室へ入って行った。
「丸山君は、本人も抜けがらも綺麗だね」
騒ぎながら脱いで丸めて突っ込んだ衣類を見て、自分達が恥ずかしくなった二人は遥暉と上出を見習って脱いだものをきちんと駕籠に畳んでいれ浴室へ入った。
「なんですか」
遥暉が二人の視線に気づいて、ベルトを外す手をとめた。
「あっ、いや、スタイルもいい…なぁ、って…」
泰弘がしどろもどろ答えると、遥暉は恥ずかしげに体を縮めた。
「あんまり見ないでください。筋肉なくてカッコ悪いから」
「その辺の女子が嫉妬するくらいの色白。血管がくっきり見えてるぞ」
「・・・・」
圭一の言葉に振り返った上出と目があった遥暉は、プールで首筋をなでられたことを思い出し真っ赤になって目をそらした。
「肉体美なら上出先輩でしょ!体脂肪8%だそうです!」
顔をそむけたまま遥暉の指差した先には、ミケランジェロの彫刻のような肉体が・・・。
上出は三人を一瞥すると、さっさと腰タオル姿で浴室へ歩いていく。
「芸術的だ」
「上出の全裸が見たい」
圭一も中学から5年間バドミントン部で鍛えて体には自信があったが、さすがに水泳部で鍛えた上出の全身にみっちりついた筋肉に、見惚れて呟いた。
――俺があの体だったら、タオルなんてしない。
ふふん、自信がないとか?
遥暉も腰タオルをして、脱いだものを軽く畳み浴室へ入って行った。
「丸山君は、本人も抜けがらも綺麗だね」
騒ぎながら脱いで丸めて突っ込んだ衣類を見て、自分達が恥ずかしくなった二人は遥暉と上出を見習って脱いだものをきちんと駕籠に畳んでいれ浴室へ入った。