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情報無双と無双くん

第1章 #1


アパートから出て自転車で駅までいく途中。
私はこの高校を選んだ理由を回想しようと思う。


風火工業高校。
進学したくもない、できれば就職したい。
そんな思いからちょっと遠方の工業高校へと入学した。

ちょっと遠方、とは家の近くに工業高校はなかったからだ。商業科とかならあったけど。

そっちより風火を選んだ理由があるとするならば、商業科へ行って普通科の連中にバカにされないですみそうという気持ちからか

・・・言っとくけどそこまであたま悪いわけじゃないよ?
よろしい成績かと聞かれればそうとは言えないけど350以上は絶対キープ。

担任にはもちろん普通科に行けと言われたけどやんわり断り余裕綽々で受験し、あっさり合格を掴み取った。

・・・それに、多少頭が悪いほうが私には都合が良いのだ。

何故かっていうと・・・おっとそろそろ駅だ。

またおいおい考えていこう。






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