情報無双と無双くん
第1章 #1
苦戦している風那を尻目に私は隣に椅子を持ってきて本を読むことにした。
「おっはようございまーす」
いかにもちゃらそうな人の声が聞こえた。
しかもどこかで聞いたことのある声だ。
どこだっけ・・・
「玲兎!駅の人じゃん!」
「あ!ほんとだ!」
なんでこんな時間に・・・てか遅刻なのに元気そうだ。
しかも担任、笑顔で話してるし。
「おー、そうか良かったな」
「はい」
遠目から二人の姿を見ながら私は言った。
「死んだ家族が蘇生した・・・?」
「ばか?」
発想が幼稚である(いや私だけど)
精一杯悩んでいると担任に声をかけられた。
「おい、市丸ー」
「あ、はい」
教卓の前にいくと衝撃の一言を発せられた。
「お前、無双を学校案内してくれんか?」
「えーなんでですか?」
てかこの人無双って言うんだ
強そうな名前だな
「いやー入学してから大会続きで、学校来たのも初めてなんだよ。お前、課題とかも全部終わってるだろ?頼むよ」
「わかりました」
「ありがとう」
駅での笑顔がそこにあった。
嬉しそうな顔をされると断れないので良い気になって各教室を案内する。
「えっと、隣が金工室でその奥が機械室」
「へぇー」
時折彼は教室を覗きこんだりして興味深そうに見つめていた。
私はそこまで興味持たなかったけどな。
コンピュータ室に差し掛かった時だった。
「ねえ」
「何?」
「市丸さんて何か仕事してない?」
・・・何か知ってるのか?
「・・・してないよ」
「そんなことないでしょ、情報屋さん」
驚いて振り向く。
変わらずニコニコしている彼がいる。
でもなんかさっきまでの雰囲気と違う。
無機質というか・・・目が笑ってない。
「俺もその手の仕事やってんの。・・・殺し屋」
「おっはようございまーす」
いかにもちゃらそうな人の声が聞こえた。
しかもどこかで聞いたことのある声だ。
どこだっけ・・・
「玲兎!駅の人じゃん!」
「あ!ほんとだ!」
なんでこんな時間に・・・てか遅刻なのに元気そうだ。
しかも担任、笑顔で話してるし。
「おー、そうか良かったな」
「はい」
遠目から二人の姿を見ながら私は言った。
「死んだ家族が蘇生した・・・?」
「ばか?」
発想が幼稚である(いや私だけど)
精一杯悩んでいると担任に声をかけられた。
「おい、市丸ー」
「あ、はい」
教卓の前にいくと衝撃の一言を発せられた。
「お前、無双を学校案内してくれんか?」
「えーなんでですか?」
てかこの人無双って言うんだ
強そうな名前だな
「いやー入学してから大会続きで、学校来たのも初めてなんだよ。お前、課題とかも全部終わってるだろ?頼むよ」
「わかりました」
「ありがとう」
駅での笑顔がそこにあった。
嬉しそうな顔をされると断れないので良い気になって各教室を案内する。
「えっと、隣が金工室でその奥が機械室」
「へぇー」
時折彼は教室を覗きこんだりして興味深そうに見つめていた。
私はそこまで興味持たなかったけどな。
コンピュータ室に差し掛かった時だった。
「ねえ」
「何?」
「市丸さんて何か仕事してない?」
・・・何か知ってるのか?
「・・・してないよ」
「そんなことないでしょ、情報屋さん」
驚いて振り向く。
変わらずニコニコしている彼がいる。
でもなんかさっきまでの雰囲気と違う。
無機質というか・・・目が笑ってない。
「俺もその手の仕事やってんの。・・・殺し屋」