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情報無双と無双くん

第1章 #1

無言のまま時間が過ぎ、見兼ねた担任が帰りのホームルームに持ち越すと言った。
春の暖かさにうたたねをしそうになりはっと目を覚ます。

「えーと、残った時間は昨日書いた作文と電子工作の続きにします」

・・・どっちも終わっている。

「終わったらどうすれば良いですか?」

担任はしばらく考え、「自習でお願いします」と言った。

あー自習か、暇だな。
しょうがないので、教科書を開きその中に小説を仕込む。

担任の指示で、生徒が教室からコンピュータ室へ行ったりしてまばらになる。

作文と睨めっこしている風那の元へ歩みを進める。

「やっほー」

「・・・あんたよくこんな作文完成させたよな」

「まあ作文得意だし」

工業高校生なのに私は国語が得意なのだ。
本当に一度だけだけど、主張文を書いて県大会へ行き奨励賞ををもらったときがある。

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