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情報無双と無双くん

第1章 #1

高校生の半数はバイトをしている時代だが私もその感覚で情報屋をしている。
結構危ない線を通ることもしばしばだが頼みの綱が数本ある。
命綱が生きる限り私は情報屋を続けるだろう。
命綱が全て切れてしまったら私はどうなるのだろうか。

命綱がないと仕事を続けられないのは二流の証であると充分に自覚はある。

だがいつかはこの仕事もやめるというというこの先のことも見えつつある。

・・・ただでやめられそうにはなさそうだが。

「・・・わかりました。18時に向かいます」

机の中にメモがあったことからして在校生かと思ったが、どうやら違うらしい。
運び屋かなにかがいたのか。
だとしたら私の存在を知っているはず。
おいおいストーカーでもついてきてんのか?

早足で教室に入り、席についた瞬間ちゃいむがなった。
いつもの平凡な日々の始まりだ。

ロングホームルームでは修学旅行についての話し合いだ。

級長の進行で話し合いは進んでいく。
まだ生活班は決まっていないため、全体像しか決められないが。

三週間しか経っていなくて、クラス関係図もまだ作れていないのに話し合いをしたって話が進まないのは目に見えている。

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