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Destiny

第14章 すれ違い

拓也と会話しながらも頭の中では結衣ちゃんでいっぱいだった

「ペース早くないか?」

拓也が声をかけてくる

「そんなことないよ」

と言いながら、ビールを飲み干して焼酎を注文した

「うまくいってないのか?」

「うまく行くも何もまだつき合ってないだろ」

すると拓也はニヤリと笑みを浮かべて言った

「池内さんの話とは言ってないぜ?」

!!

やられたっ

動揺が悟られないように来たばかりの焼酎をグイッと飲んだ

「何があったんだか知らないが、俺みたいに気長にやれよ」

「お前は相手にもされてないだろ」

「あ~、気にしてること言ったな。今日は竜司の奢りだな」

「なんでだよっ」

「俺のこと傷つけたもん」

拓也は泣き真似をした

そんな拓也を相手にはせず、また焼酎を注文した


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