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Destiny

第15章 想定外

お風呂は部屋から少し離れたところにあった


湯船につかり外を眺めると、まだ雨は降っていた

この状況どうしたらいいのよ…

同じ部屋ってだけならまだしも、ダブルベッドだなんて…

部屋を思い出してまたカァッと頬が熱くなった


「竜司さんのこと好きなのに…」

呟くと、口まで湯船につかって気持ちを落ち着かせた



浴衣に着替えてお風呂場を出ると、ちょうど竜司さんも出てきたところだった

「あっ…」

竜司さんの浴衣姿カッコイイ…

「お風呂気持ち良かったね~」

いつものようにニコッと笑みを浮かべながら竜司さんが言ってきた

「はい…」

グゥ~

やだっ、お腹っ

「あはははっ。そう言えば夕飯たべてなかったもんね。簡単なの用意してくれるみたいだし、食べに行こうか」 

竜司さんは私の頭をポンポンとすると、食堂の方へ歩いていった

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