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食堂に行くとお客さんは誰も居なかった

そりゃそうか

もう夕飯時じゃないもんね


「どうぞこちらに座ってください」

ペンションの方が私たちを見つけると、声をかけてきてくれた

「急だったのにすみません」

竜司さんが言ったので、私もお辞儀をした


急だったにも関わらず、食事まで用意してくれたことがありがたかった

「いただきますっ」

おなかが空いてたので、次から次と出される料理を私はパクパク食べた

「ん～おいしいっ」

「クスッ」

「あっ、今笑いましたね？」

「いやっ、結衣ちゃんがあまりにも美味しそうにご飯を食べるからさっ」

「だって本当に美味しいんですもん」

そう言ってまたパクッと食事を口に運んだ

竜司さんはまだ笑っていたけど、私は気にせずご飯を食べた


「ごちそうさまでした～。とても美味しかったです」

食べ終えてキッチンに向かって声をかけると、さっきの人がキッチンから顔を出した

「はーい。喜んでもらえてよかった。ゆっくり休んでくださいね～」

ペンションの方にあいさつをして、私たちは部屋に戻った