テキストサイズ

Destiny

第15章 想定外

部屋に入ると、竜司さんは財布を取りだし

「お酒買ってくるよ。さっき自販機あったし」

そう言って、部屋を出ていった


一人部屋を見渡す

小さなテーブルに1人掛けの椅子が2つ

そしてダブルベッド…

こじんまりとしてるけど、可愛らしい部屋だった

ずっと立ってるのも何だしな…

窓際にある椅子に座り、カーテンを開けて外を眺めた


カチャッ

ドキッ

竜司さんが戻ってきたんだ

ドキドキしていることがバレないように、平静を装って窓の外を見ていた

「まさか雨が降るとはね。ごめんね。こんなことになっちゃって」

竜司さんは買ってきたビールをテーブルに置きながら言った

「竜司さんのせいじゃないですよ。星が見られてよかったです。」

竜司さんを見ると苦笑いをしていた


一緒に暮らしてるから、二人で居る事なんて普通のことなのに、妙に竜司さんを意識してしまっていた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ