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Destiny

第15章 想定外

「ご、ごめんなさいっ」

慌てて竜司さんの胸を押して立ち上がろうとしたが、それは竜司さんの腕によって遮られた

「まだ危ないよ」

雷で停電したのか、辺りは真っ暗でよく見えない

暗くて良かった…

きっと私真っ赤だ…


たまに稲光でほのかに明るくなるものの一瞬のことだった

ドキドキドキ

この体勢心臓に悪すぎるっ


「きゃっ」

明るくなると同時にまたバリバリと大きな音がした

思わず竜司さんにしがみつくと、更にぎゅっと抱きしめられた


あまりにもの緊張に雷が嫌いなことを忘れてしまっていた

目が暗闇に慣れてきたので顔を上げると目の前に竜司さんの顔があった

ち、近いっ/////

顔を背けられないでいると、竜司さんの顔が傾き近づいてきた

えっ!?

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