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Destiny

第5章 お互い様

「いつまでもここに居るのも何だし、とりあえず家に行こうか」

彼は私の手を引き歩き出そうとする


「ちょっ、ちょっと待って!」

「何?」

手を振り払おうとしても放してくれない

私の手を掴んだまま笑顔で振り向く


…キュン


はっ!何!今の!!

思わずドキドキして恥ずかしくなり
慌てて俯いた


「どうしたの?」


「どうして私の名前…」


「だって同じ職場じゃん?」


「へ?」


俯いてた顔を上げ彼を見る

知りませんけど?

「誰?」


「ひどいなぁ。誰?って…」

苦笑いをしながら私を見つめてくる

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