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Destiny

第8章 再会

コンコン

扉を叩く音にビクッとした

「結衣ちゃん、大丈夫?開けるよ」

竜司さんが部屋に入ってきた

「俺が何か言っちゃったかな?」

ぶんぶんと首を横に振る

「じゃあ、何かあったの?」


部屋に隅っこで体育座りをしてる姿を見て、具合が悪い訳じゃないと判断したのだろうか

竜司さんは私の目の前に座り、私の顔をのぞき込んだ


「話してくれないかな?無理にとは言わないけど、話したら楽になるかもしれないし」

いつものテンションはなく、静かに声を掛けてきた


まだ会って3日の人にするような話なんだろうか
でも反対にあまり知らないからこそ話しても平気なんじゃないか


竜司さんには助けてもらってるし
何も言わず心配かけてるのもよくないよね…


話したらスッキリするかな…


竜司さんに話してみようと私は顔を上げた

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