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Destiny

第9章 休日

この日は外出したくないという私の希望に合わせて、家で過ごすことにした

目が腫れてることはバレてしまったからと私は開き直り、リビングで竜司さんとたわいもない話をしながら1日を過ごした



竜司さんと居ると安心するなぁ

翔太の時はどうだったんだろう

翔太との生活を思い出してみる

確かに楽しかった
けど、このように穏やかにすごしていたんだろうか…

翔太に嫌われたくない一心でいたから、こんなこと考えている余裕がなかったのかなぁ


「結衣ちゃん、眉間にしわ寄ってるよ」

「わっ」

いきなり人差し指で眉間を押され、うしろにひっくり返りそうになった

「何するんですか~っ」


「翔太」

えっ?

「元彼のことでも考えてた?」

ドキッ


「早くつらかったことは忘れて、いい思い出だけ残るようになるといいね…」

……

「…はい」


竜司さんのくれた言葉がありがたかった





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