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Destiny

第10章 守るから

俺は居ても経ってもいられず、結衣ちゃんを抱きしめた

「辛かったね。でももう大丈夫だから。」

俺が結衣ちゃんを守るから…

だからずっとそばにいて…


腕に力を入れると結衣ちゃんは大声で泣き出した


俺は落ち着くまで結衣ちゃんを離さなかった


結衣ちゃんは話して泣いたらスッキリしたようだった


笑顔を見れたから、目を冷やそうとリビングへ連れて行った


結衣ちゃんは目を冷やしながら上を向いてる

「どうして私のこと知ってたんですか?開発の方たちって総務に来ることほとんどないですよね~?」

結衣ちゃんがいきなり聞いてきたから、驚いてビールを吹き出してしまった


や、やばいっ
俺が一目惚れしたからなんてまだ言えないっ


拓也の話をしてしまおうか…

それで誤魔化せるかな…

「内緒にしておいてね」

と念を押して、拓也と近藤さんのことを拓也につき合って総務部に顔を出してたことも含めて話した



「ありがとうございます」

「へっ?」

突然結衣ちゃんが俺の顔を見ながらお礼を言ってきた

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