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Destiny

第11章 仕事場で

竜司さんと居ると毎日が楽しい

からかわれてることも多いけどね


1日があっという間


今では火事になってよかったななんてことを思ってしまうこともある


「こらっ!聞いてんの?」

あっ!

そうでした

今日は加奈子と約束をしていて、只今居酒屋にて晩酌中

「ま、落ち着いてるようでよかったわ」

「うん…」

「アイツに逃げられた上に火事にもなって、そうとう凹んでると思ったけど」

あはは~

そのはずだったんですけどね~

ってか最初は凹むどころじゃありませんでしたよっ

「1人じゃないからかしらね。よかった」

ドキッ

「そういえば職場の人だっけ?今居る家の人」

「そうだよ」

偶然声を掛けてもらえたことを話した

「仲良い人なの?」

「いえ…声かけてもらったときは話したこともなかったと思う…」

「はあああ?」

うっ

加奈子怒ってる?怒ってますよね…

向こうは私のことを知ってたみたいで声を掛けてくれたんだと説明した

「肝心なこと聞くの忘れてたわ。」

ドンッとグラスを乱暴に置いた加奈子

「その声を掛けてくれた親切な方は、まさかとは思うけど男?」

何かトゲのある言い方だなぁ

明らかに怒ってる加奈子にビビりながら返事をした

「男です…」

はぁ~と加奈子は大きなため息をついた

「結衣、あんまり人を信用しすぎるとあんたまた騙されるわよっ」

うっ

「そ、そんなことはないと思うよ?すごく優しいし、親切にしてもらってるから」

「翔太は?」

へっ?何故にここで翔太が出てくるんだ?

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