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Destiny

第12章 ご対面

「初めまして。泉加奈子と申します」

「こちらこそ、初めまして。篠田竜司です」


私はその様子をドキドキしながら見ている


「結衣がお世話になってます」

「いえいえ、泉さんがお礼を言う必要もありませんよ。」

一体これは何なんだ?

竜司さんも加奈子も真面目な姿で、可笑しくて笑いを堪えるのに必死だった


「何笑ってんのよ」

あっ、本性出したな

「篠田さん、単刀直入にお聞きします」

げっ

何を言う気だ?

「はいはい」

「どういうつもりですか?」

「どういうつもりというと?」

「今回の同居です。あなたが結衣のことを知っていたという話は聞いてます。でも、ただ知ってる相手にここまでできるものなんでしょうか?」

ひゃ~

直球だな

「ま~そう思うのが普通だよね。何も悪巧みはしてないよ?助けたいって思っただけ」

「あわよくば抱いてしまえ的な考えもですか?」

「あわよくばって…。見返りは何も求めてないよ?」

加奈子はジーッと竜司さんの目を見ている

「わかりました」

えっ?わかったの??何が?

「私はそれを知りたかっただけなので…これで失礼します。」

「「えーっ?」」

竜司さんと同時に声を出してしまった

「ご飯くらい一緒に食べていけばいいのに~」

加奈子はちらっと竜司さんを見る

「せっかくだからどうぞ~」

竜司さんが言うと、立ち上がっていた加奈子は再び座った



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