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Destiny

第12章 ご対面

「わぁっ、気持ちいい~」

丘のてっぺんに着くと身体を撫でるような風が心地よかった


「ここでお弁当にしよっか」

「はいっ!」


持ってきたレジャーシートを広げて、お弁当を出す


おにぎりをパクッ

「おいし~い」

自分で作ったおにぎりだけど、外で竜司さんと食べてるからか、とても美味しく感じた


「たまにはこういうのもいいね♪」

うん、確かに

外でのんびりもいいな♪


「結衣ちゃん、ご飯粒ついてる~」

竜司さんが手を伸ばして、私の唇のすぐ側に触れた

ドキッ

ご飯粒を取るとそのまま竜司さんは自分の口へ持っていった

「結衣ちゃん、子供みたいだね」

ニコッと笑って竜司さんは言った


キュン
 
「竜司さん程じゃないもん」

ボソッと言うと

「結衣ちゃん程じゃないもん」

と言い返されてしまった



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