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さよなら、またね。

第3章 不似合いな感情

ー澪sideー


「こんばんは...」


新しいお店に入るのはちょっと緊張。

勢いで入ったお店だけど、リサーチも何もしてないから雰囲気すらわからない。

いくらなんでも見切り発車すぎたかなって、ちょっと後悔していると、


「どうぞ。お一人ですか?」


と、人の良さそうなマスターが店内に招いてくれた。

コクっと頷くと、綺麗な手でカウンターに促され、引き寄せられるように席についた。

店内をチラリと見ると、ダークベージュとダークブラウンのツートーンの壁、アンティーク調のインテリアを間接照明のオレンジの灯りが淡く照らして、オシャレな雰囲気。

席は半個室の2人ソファー席が2つ、4人掛けの丸テーブルの席が2つ、カウンター席が5つ。
プライバシー保護のためか、大きめの観葉植物でさり気なく仕切られている。
静かな空間にホッと一息ついた。





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