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さよなら、またね。

第5章 夢から醒めたら



〜澪side〜


「信じらんない‼︎」


蒼士の爪先を踏みつけて、クールにキメるでもなく、真っ赤になって睨みつけながら、子供みたいに言い逃げなんかしちゃった…


なんだか自分が情けなくなって、ひと気のない廊下で頭を抱えた。


それにしても…


「新しい上司が彼なんて…………」


神様はなんて意地悪なんだろう。





さっき彼と交わしたキスの残像が、思考を邪魔する。


あの夜とは別の男が、同じ顔と名前で現れたみたいに、私の心と身体は戸惑っていた。



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