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さよなら、またね。

第4章 ひとりのふたり


「あ、」

「ん?」

「名前、聞いてなかったな?」

「あ・・・」

「ははっ、こんな初歩的なこと」

「ねっ。あははっ」


ふたりで笑って、名前と年齢だけの簡単な自己紹介をした。

こんな自己紹介ってある?
ほとんど裸で、キスもして、そこで初めて名乗り合うなんて。

大人としては失格。

だけど、こんなに楽しい出会いは初めてだった。


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