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さよなら、またね。

第1章 澪side



それにしても、平日だというのに繁華街は賑やかだ。


離婚話が出てから、まともに眠れる夜が少なかった。
それでも家でじっとしていたが、今日は流石に外で飲みたい気分。


気怠い頭と身体を引きずって、1人で飲めるBARを探していると、【Redémarrage】再出発の名を掲げる小さなBARに行き着いた。


「ぴったりで嫌だわ」なんて嘲笑しつつ、すでにその手はドアに向かっていた。




「いらっしゃいませ」




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