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嘘でもいいから

第10章 あの、小さな手〜想side〜

どう考えても苦しい嘘を重ねていく
俺を優花はすっかり信用し…
毎日のようにメッセージを交換し
その後すぐにLINEでやり取りする
間柄にまでなっていた。


まだ小さなプロフ写真で
見るだけだったけど…

大きく成長した優花。
素直で魅力的な女性に成長した優花。


俺は可愛くて仕方がなかった。


嘘がバレないことにホッとし
そんな可愛らしい優花の
今を知ることが出来るようになった
喜びをただ感じていた俺も…

そのあまりの純粋さに
心配で堪らなくて…
毎日優花のことばかり気にしていた。


女とのメールなんか大嫌いな俺が
優花からの返信を待ちわびる日々…

それは今までに感じたことの無い
感情だった。

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