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☆短☆編☆集☆[新・続]

第1章 家出少年×一匹狼

☆夢月目線☆



ん、苦しっ



「お兄さん...? 痛い、よぉ...」



いきなりお兄さんの腕に力が加わった。



「お前可愛いな...」



「ふぁ?」



お兄さんの言葉に驚き、一瞬止まった。僕が可愛い?...初めて言われた。お兄さんにそう言われると、何か嬉しい。



強く抱き締めた力を緩めてきて、お兄さんがゆっくりと僕の上に股がった。僕は自然とお兄さんの下にくるっと招かれた。



そのままずっと見詰め合う。



お兄さんは目を剃らすことなく、ずっと僕を見詰めてきた。僕もお兄さんを見詰め返す。すると...







――チュ―――



「ん..んぁ...?」



一瞬の出来事だった



お兄さんの顔が近付いてきたと思った時には、お兄さんの唇が僕の唇に触れた。ソッと軽く。



なに?



何が起きたのか今一分からなかった。



何をされてるのかも分からなかった。



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