☆短☆編☆集☆[新・続]
第1章 家出少年×一匹狼
暫く長くて深いキス
お兄さんの舌が僕の舌をちゅるっと吸ったり、絡めてきたり、そんな甘ったるいキスに僕は溶けてしまいそうなくらいに感じていた。
「んん、ぷはぁ...あ」
お兄さんの口が離れると、僕の量腕も同時に離し、Tシャツを下までグッと下げた。
「...お兄さん?」
「怖がらせてごめんな」
お兄さんはそう言って、僕の頭をポンポンと撫でた。少し苦笑いした顔を僕に見せると、直ぐに顔を反らして、部屋を出ていった。
え...
僕何かしちゃった...?
僕はお兄さんの機嫌を損ねさせてしまった事に凄く反省し、必死に考えた。
何処に行くの...?
まって!
いや、怖い...
僕を一人にしないで!!
一人は怖いよぉ
僕を置いてかないでお兄さん...
「うぇ....」
その瞬間、僕は目から大量に大粒の涙を流して、大きな声で呻き声を漏らしていた。