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☆短☆編☆集☆[新・続]

第1章 家出少年×一匹狼

☆お兄さん目線☆




可愛くて、可愛い過ぎて堪らなく、自分をコントロール出来ずに俺の気持ち、欲求をこいつに押し付けてしまっていた事に気付き、押し殺し踏ん張った。



夢月の少しの拒絶



"離して"の言葉に敏感に反応し、そこから一気に罪悪感に襲われていた俺は、まともに夢月の顔を見れなくて、目をそらしてしまった。



「怖がらせてごめんな」



俺は夢月のTシャツを下までグッと下げて頭をポンポンと撫でて誤魔化し、逃げるようにして部屋を出てきてしまった。



夢月...ごめん



俺サイテー過ぎる



あんなちっせー夢月に手出して...



やべー
また一人にしちまった



そんな風に、自分の事を攻めていたら、夢月の呻き声を耳にして、慌てた俺は、急いで夢月の場所まで戻った。



「むつ、わぁっ!」



―――ドンッ―――――



「ごめんなさい...お兄さ、んっ
言うこと、ん、聞くから捨てないでぇ...怖い...
離れちゃいやぁ」



戸を勢いよく開けた瞬間、夢月が思いっきり俺に抱き付いてきて、泣きながら謝る。



ごめんない

何でもゆー事聞くから捨てないで



こんな言葉をぶつけられ



「離さねーよ!
ずっと側に居るから、泣くなよ...泣くな...」



大丈夫

ずっと側に居るから

離さねーから!!



と言葉をぶつけ返した



夢月の安心が溶けるまで、俺は夢月に伝え続けた。ぎゅーっと力強く抱き締め、いい続けた。



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