☆短☆編☆集☆[新・続]
第1章 家出少年×一匹狼
お兄さんの言葉に、少し照れくささを感じた僕は、両手で顔を隠した。
僕、お兄さんにこうやって頭撫でられるのが好きで、凄く嬉しくて、もっと撫で欲しいとかさえ思っちゃう。
何でこんな欲張りなんだろ...
「怖かった...」
僕がそう言うと、お兄さんは苦笑いして、ごめんなって言う。
「怖かった...けど、いやじゃなかったもん」
僕は指と指の隙間から目を出し、お兄さんの顔をチラッと見てそう言った。
お兄さんは眉をピクッと動かし、ニコッと僕に笑みを浮かべ、お兄さんは僕の頭をクシャっとしてきた。
「じゃ...続き、してやろーか?」
凄く近いっ...
お兄さんの唇が僕の唇に触れそうな程
スイッチが入ると、お兄さんがなんだかお兄さんじゃなく見えて、凄く緊張する。
「してほしーか?」
お兄さんは真剣な眼差しに変わり、僕の顎に手を添えてクイっと上げてきた。
「え//...お兄さん//」
うわわわ//
お兄さんがお兄さんじゃない!!!!