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☆短☆編☆集☆[新・続]

第3章 透明な殻の隠れファン

風也はクスっと笑った
それを見て更に恥ずかしくなった俺は
自棄になって―――――――



「...俺を好きになってよ」

「え?」

「ずっと前から
風也さんが松井くんと会う前から
俺はずっと好きだったんすよ...好きで好きで自分が可笑しくなりそうで、ぞうすりゃ......」

「......ぷっ」

「は?」



真樹は風也の顔から目を剃らさずに言った
すると風也は一瞬固まった後に顔を真っ赤に染めながら笑い出した



「...なに笑ってんの」



真樹は突然笑い出す風也に唖然とした



「いや、ごめんごめん
それより真樹、もう何年も一緒にいるんだしあんな可笑しな敬語使わないでそうでいてよ」



おか...

俺の言葉って可笑しかったの...?



「一応先輩だから敬語使ってたんすけど」

「俺に近付きたいんでしょ?」



そう言ってきて戸惑いながら真樹は首を縦に振った



「ならそうでいて
俺も真樹のことは好きだけど
今は後輩でしか目に見えてないから....
...好きでいてくれるなら俺の全てを受け入れてね」



風也さんはちゅっと俺の頬にソッとキスを落とした



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