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☆短☆編☆集☆[新・続]

第4章 兄×弟[頼むから静かにしてくれ…]

「眠たいんだよ」

「大丈夫だって。目覚まさしてやるから」



何時も何時も兄の言葉は理解が出来ない。
覚ます覚まさないじゃなくて俺は寝たいんだよ



「知らない。出てけよ」

眉間に皺を寄せて言うが兄は一向に部屋を出ていかない



「無理。早く起きて下来いよ」



こいつはずるい。
何でも自分勝手で自分優先で生きている――――
自分が良ければ良いのだろうな。



でも、大抵
みんな同じなんだろうな。
俺だって・・・



とか、たまにそんな風に思ったりする



何を言っても俺を下に来させたいらしい。俺は寝るのを我慢して起きた



くっそ、眠たい・・・



「めんどくせえ」

「気のせいだって」



羽直は機嫌を良くして俺の腕を引っ張る。
雪虎は機嫌悪く引っ張られながら下へと降りた




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