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☆短☆編☆集☆[新・続]

第1章 家出少年×一匹狼

☆お兄さん目線☆



必死に裾を掴んでくるムツキが一瞬可愛いと思ってしまった。俺ってこんなに子供が好きだっけ?



夢月は俺の裾を掴みながらも、手は微かに震えていた。俺はそれに気付いて、夢月の頭に手を添えた。



流石に一人で風呂に入らせるのはまずかったか。



「夢月」



名前を呼ぶと、夢月は一瞬ビクッと震え、掴んでた裾から手を離した。



「...ごめんなさい」



やべっ
怖がらせた?



夢月は涙目になりながら、そう一言言って、俺に背中を向け、ズボンを脱ぎ始めた。



んー、何で謝んのかなぁ



もう少し甘えさせてやりたい。なんかよく分かんねーけど、俺はそう心の底から思った。



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