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責められたいの

第9章 異国の夜〜淫夢〜【完】

『ここは本当にスリが多いんだ。
ほら、これちゃんとしまえよ。
バッグ切られた訳じゃないよな?』


「えっと…考え事しながら
コインを出してそのままだったから…
開いてるファスナーから取られました…
すみません…」


情けないことを正直に言うと、
財布を取り戻してくれた人は
呆れた表情を隠しもせずに
ムスッとしてお財布を返してくれた。

よく見ると…
この人もかなりオシャレで素敵な人だ。
身長190cmはありそうなスラッとした
体型に、やっぱり変装でもしてるみたい
に顔は隠れているけど…
キレイなブロンドの短髪が帽子から
少し見えている。

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