無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「さて、まずは着替えだな」

とは言っても、うちに女の子の服などもちろんない

「どうするかなー･･･あの子ちっちゃいしなー･･･｣

クローゼットの中を探すが、なかなかちょうどいいものはない

結局、俺がいつも着てTシャツとスウェットのズボンを出した

「でも、これじゃ寒いかな･･･あっこのパーカーでいいか」

多分、すごいぶかぶかだろうけど一応着替えの用意ができた


「･･･しまった。下着はどうしよう｣

こればっかりは、俺のを貸すわけにもいかないし・・・

「あっそういえば、美咲のがあるかも」

美咲は、２ヶ月前まで俺の秘書兼家政婦をやってくれていた俺のいとこだ

仕事が遅くなることもしばしばだったので、終電がなくなった日には俺の家に泊まっていた

そのとき用に下着は何枚か常備してたはずなんだけど･･･あいつ、もうちゃんともって帰ったんだっけ？

いつも美咲が下着をしまっていた引き出しを開けてみると、ちょうど一組だけおいてあった

「あった！今日はこれで我慢してもらおう」

用意できた着替えをバスルームのよく目がつくところにタオルと一緒において、バスルームを出る

シャワーの音が聞こえて、不覚にもどきどきしてしまった


「もっと大人っぽい人がタイプだったはずなんだけどな～･･･どうしたんだろ、俺」


いつのまにか少しづつあの子のことが気になり始めている自分の気持ちに気づかされ悩まされる

「いくつなんだろ？あの子･･･下手したら俺、犯罪だよな･･･」

なんて、あの子のことを考えながらソファーでぼんやりしていた