色にでにけり 恋
第12章 教えて、先輩
遥暉のTシャツをそっと脱がせる。
見慣れた白くて細い遥暉の上半身が、日焼けしてうっすらと赤くなっていた。
「日焼けしたな。」
胸に手を置く。
「綺麗だ。」
遥暉は恥ずかしさに身をよじった。
「カーペットが擦れて痛いよな・・・?」
そう言うと上出は遥暉を抱き起こしてベッドに促す。
ベッドに移動すると遥暉はさらに緊張に身を固くした。
「遥暉、リラックスして・・・。」
上出はそういうと、遥暉の胸にまた手を這わせた。
「そんな・・・いわ・・・れ・・・・ても・・・。」
遥暉がきゅっと目を瞑る。
「カワイイな、攫って閉じ込めておけたらいいのに。」
上出は遥暉をギュッと抱きしめた。