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色にでにけり 恋

第13章 いつもそばに

「--つっ。」


遥暉が起き上がろうとして息をのむ。



「大丈夫か・・・って、大丈夫なわけないよな。ごめん。」

「は・・・い・・・、い、い・・・え。」



遥暉がゆっくりと腰を庇うように寝返りを打って、ベッドから降りようとする。


「・・・?どうかしたか?」

「あの、先輩に渡したいものがあって・・・、んッ。」


遥暉が呻いて臀部を押さえた。


「上出先輩・・・、取ってもらえませんか。鞄の一番上に入ってます。」




遥暉から離れ、カバンを探って細長い包みを取り出す。


「これか?」

「開けてください。」





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