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色にでにけり 恋

第13章 いつもそばに

「どうしよう・・・ただの好き・・・

じゃ、足りない・・・。」


ーー言いたい言葉は見つかっている。

でも・・・口にするのは気恥ずかしい。



遥暉がもどかしい表情をうかべる。




「じゃあ、こう言ってみて。

『愛してる。』」



なぜ遥暉の思う言葉を知っているのか、
驚いた顔が照れて俯き「ぁ. …ぃ…」と小さく呟いた。



「んん?聞こえない、なんだって?」



上出はわざと聞き直す。


キッと顔を上げた遥暉がハッキリと告白した。




「愛してます。ずっと一緒に居て下さい。」

「任せとけ。」


上出は遥暉の手を取り、キスをした。


「不束者ですがよろしくお願いします。」


遥暉は思いっきり上出に抱きついた。



END





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