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色にでにけり 恋

第15章 エピソード 1

遥暉は泰弘さんの言うことは大概なんでも素直に聞き入れるし、隠し事はしないで話してしまう。


「いいえ、電話くださって嬉しかったです。じゃあ、お休みなさい。」

--ムッ、
  そんな可愛い顔して・・・。
  相手が泰弘さんとはいえ、
  最後の一言は少し妬けた。



時計を確認すると10時を廻っていた。


遥暉はベッドに腰かけTシャツに袖を通している。



「なあ遥暉。

泰弘さんに今日俺としたみたいな事を相談したりするのか?

今日の泊まりに来ることとか・・・。」


「・・・・・・さすがに、そこまで・・・は・・・。」


遥暉は真っ赤になってフルフルと首を横に振る。


--偶然バレただけなのか・・・。
  あの人案外鋭いからなぁ、
  気をつけよう。


「わからない時は俺に訊けよ、実践で教えてやるから。」



遥暉の前に立って身を屈めてキスをする。



恋愛に保護者は少ない方がいい。

遥暉には保護者が多い。

俺たちの恋は前途多難の予感がする。







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