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色にでにけり 恋

第3章 障壁

「上出君は、同級生や先生方の評判がいいんだね。」

「俺の素行調査ですか・・・・・。」

「気分を悪くしたらごめんよ。

上出君が登下校に付き添ってくれるお陰で、遥暉の負担が少なく済んでいることにとても感謝しているよ。」


聡が少し間をおいて話を続ける。


「ただ、君自身の学生生活に支障が出ていないか気になって、先生方や生徒たちにも話を聞いたんだ。」




上出は、遥暉の長兄が少し苦手だ。


なんといっても、小学生の頃友達と公園で遊んでいた遥暉に向かって「友人は選びなさい」と一喝した男だ。



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