色にでにけり 恋
第1章 学校へ行こう
月陵高校と藤蔭高校は
同じ地下鉄の駅を起点にまっすぐ坂を上り
途中のY字路から各々の学校へと通学路が伸びている。
Y字路を左に進む道は月陵高校へ、
右へ進む道はそこから先が藤蔭学園の私道(私有地)となっている。
私道入口の大きな藤棚の下には
両校の学生が交流できるように、
と沢山のベンチやらテーブルやらが設置されている。
こうした学校側の配慮もあり、
学生同士の交流も盛んで、
社会にでてからもよい関係を続けているものも少なくない。
この春から藤蔭学園高等部1年に編入学した丸山遥暉と月陵高校2年になった上出倫典は、
この藤棚の下でほぼ毎日待ち合わせて帰ることが日課になっている。
同じ地下鉄の駅を起点にまっすぐ坂を上り
途中のY字路から各々の学校へと通学路が伸びている。
Y字路を左に進む道は月陵高校へ、
右へ進む道はそこから先が藤蔭学園の私道(私有地)となっている。
私道入口の大きな藤棚の下には
両校の学生が交流できるように、
と沢山のベンチやらテーブルやらが設置されている。
こうした学校側の配慮もあり、
学生同士の交流も盛んで、
社会にでてからもよい関係を続けているものも少なくない。
この春から藤蔭学園高等部1年に編入学した丸山遥暉と月陵高校2年になった上出倫典は、
この藤棚の下でほぼ毎日待ち合わせて帰ることが日課になっている。