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色にでにけり 恋

第4章 宣戦布告

「今日は部活に顔出してたんだ。」


圭一は天使のような遥暉がお気に入りだった。


圭一の恋人泰弘との恋のキューピットにもなってくれた遥暉は、超お気に入りの後輩だ。


「そうですか、お疲れ様でした。」


そう言って遥暉は、圭一のネクタイを直し始める。


細くてきれいな指先が器用に、Yシャツのボタンを留めてネクタイを締め直し、襟を整える。


圭一は遥暉の友人泰弘にベタ惚れで「熱愛中」と公言している。


だからこそ、上出はあからさまに不機嫌な顔を作るが、ぐっと堪えた。


「ハルちゃんありが・・・と・・・。」


圭一が遥暉にハグしようとした時、誰かが背後から腕を掴んで止めた。

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