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色にでにけり 恋

第5章 敵の正体

「そういえば・・・・・、保坂泉って、知っているか。」

上出のつぶやきに3人が振り向き、慶矩が答えた。


「アホ坂のことか?」

「アホ坂?」


上出が復唱すると、遥暉がいつもより少し強い口調で二人に注意した。


「そんな言い方よくないですよ。」



「保坂泉といえば『学園一のバカ』って、有名だな。」


圭一が話を引き継ぐ。


「成績不良なのもだが、水泳しか頭にない馬鹿、ってな。」



「保坂さんは、今、補習で頑張ってますから。」


遥暉が保坂をフォローするが、慶矩が眉をひそめて言い返す。



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