
色にでにけり 恋
第5章 敵の正体
上出は先ほどの保坂を思い出し、慶矩の忠告に納得した。
「実は今、補講で保坂さんのフォローをするように先生から仰せつかっていて・・・・・・。」
遥暉のつぶやきに、圭一と慶矩が交互に尋ねる。
「そんなこと引き受けて、ハルちゃんに何のメリットがあるんだ?」
「え?何も・・・・・・。」
「昨日から張りだされている考査結果を見る限り、丸山は補講なんて受けなくていいのに、なんで受けているんだ。」
「はい、上出先輩の7時限目待ちの時間つぶしに・・・・・・。」
やっぱり中間テスト以降も補講に出るといったのは、基礎がどうこうというより只の時間つぶしだったのか。
上出が尋ねる。
「保坂は、何とかなりそうな感じ?」
「いや、無理だろう。
それ以前に水泳以外に集中力を維持できるとは思えないね。」
慶矩が呆れたように首を横に振った。
「実は今、補講で保坂さんのフォローをするように先生から仰せつかっていて・・・・・・。」
遥暉のつぶやきに、圭一と慶矩が交互に尋ねる。
「そんなこと引き受けて、ハルちゃんに何のメリットがあるんだ?」
「え?何も・・・・・・。」
「昨日から張りだされている考査結果を見る限り、丸山は補講なんて受けなくていいのに、なんで受けているんだ。」
「はい、上出先輩の7時限目待ちの時間つぶしに・・・・・・。」
やっぱり中間テスト以降も補講に出るといったのは、基礎がどうこうというより只の時間つぶしだったのか。
上出が尋ねる。
「保坂は、何とかなりそうな感じ?」
「いや、無理だろう。
それ以前に水泳以外に集中力を維持できるとは思えないね。」
慶矩が呆れたように首を横に振った。
