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色にでにけり 恋

第6章 もう一人のポセイドン

「ええ?避けてませんってば。
今朝だって一緒に登校してますし・・・。」


少し怒った顔も、其処らの女子よりかわいい。

口調からして怒っているのだが迫力不足だ。


「上出君は丸山君のこと好きなんだよね?」

「はぁあっ--?
なっ何を藪から棒に・・・。」


思わず周りに訊かれたのではないかと、きょろきょろ見回してしまった。


「人の目なんか気にするな。
そんな態度だからハルちゃんが寂しがるんだ。」


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