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色にでにけり 恋

第10章 決着



結果は近差のレースで上出が勝利した。


会場内は見ごたえのあるレースに盛り上がった。




レースの後、更衣室でシャワーを浴びて身体を拭いている遥暉に、保坂が声を掛けて来た。


「ごめん・・・・・・丸山。

お兄さんから詳しい事情を聴いた。

俺・・・『宮中のポセイドンと人魚姫』の泳ぎを後輩たちに見せたい一心で・・・・・・。」


保坂が遥暉に頭を下げる。


遥暉は黙って小さく頷いていた。


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