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色にでにけり 恋

第11章 反省会

遥暉はポツポツ話し始めた。




「初めは保坂さんの水泳に対する情熱に絆されて、

早く部活に復帰させてあげたいという思いで

補習に付き合うことにしたんです。

ところが僕が『宮中の人魚姫』と分った途端

保坂さんが執拗に勧誘してきて、

閉口してしまって・・・。

『上出先輩と一緒でなければ』

と断った事で

先輩を巻き込んでしまうなんて

思ってもみませんでした。

ごめんなさい。」




「構わないよ、お前に頼られて嬉しかった。

突然学校に現れて宣戦布告されて驚いたけどな。」



上出は少し日焼けで赤くなっている遥暉の額にキスをした。



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